2001年9月20日 山形県眼科医会会報 第234号
山形県眼科医会会報
徒然に思う
平 田 勲
最近は、眼科専門医制度ができたこともあり、いろいろな学会や地域での集談会・セミナーなどがさかんに行われるようになった。自分が入局した頃に比べると眼科学を学ぶ機会はずいぶん多くなったような気がする。大きい学会は全体の流れを把握するのには便利だが、参加人数が多いこともあってdiscussionが十分行えず、また公?という立場もあるのかお互いに本音をださないという嫌いがあるような気がする。少人数の勉強会だとお互いに本音を話せるので実戦的で面白いことが多い。
先日、機会を得たので診療日程を調整してCAOS21コースという勉強会に3日間のフルコースで参加させていただいた。今年で12回目だそうである。代表世話人の稲村幹夫先生曰く"この会は大勢で押しかけ、訪問先のドクターにプレッシャーをかけて手術させてどれくらいうまく手術ができるかを見学し、その後は術者に講演までさせてから、さんざんに全員で本音で好き勝手な質問を浴びせかける過酷な会"なのだと言う。はたせるかな、確かにそのとおりの勉強会で非常に有意義で楽しく充実した時間を過ごさせていただいた。全国各地から参加された新進気鋭の先生方と意見交換ができ、また知り合いになれたことは何よりも大きな収穫となった。
第1日目:浜松市の海谷眼科を訪問。18例の白内障手術を見学した後、症例についてVTR検討会。その後施設見学。以前より噂では聞いていたが、ハード面としての建物や設備の充実ぶりのすごさには全員脱帽で言葉を失った。ソフト面では組織として眼科診療を行おうという努力と熱意が印象に残った。
第2日目:墨田区の両国眼科クリニックを訪問。電子カルテの説明を受けた後、日帰り角膜移植手術2例と乱視矯正を目的とした角膜縫合術1例を見学。その後、施設見学をしたあと症例についてVTR検討会、講演があった。都会のため施設のスペースはかなり狭かったが、空間利用についての創意工夫はかなり勉強になった。
第3日目:名古屋市のセントラルアイクチニックとリフラクティブアイクリニックを訪問。両施設ともLASIKの手術を行っている。セントラルアイクリニックでは施設見学をした。近未来的な施設を持つ素晴らしい施設で大変参考になった。レフラクティブアイクリニックでは4名8例のLASIKの手術を見学した。その後、症例のVTR検討会、講演会があった。LASIKの手術は手際よくとても素晴らしかった。施設の内装はとてもsimpleで洗練されていた。
3日間とも勉強会の後は、懇親会・2次会・3次会?が行われ参加者全員の親睦を大いに深めることができ、とても楽しく過ごすことができた。
帰りは、さすがに疲れて新幹線のなかでうとうとしていたが目が覚めたらいつの間にか栗子峠を越えていた。山形の緑は美しい。なんだかほっとした。