<CAOS21の会 眼瞼下垂手術見学コースのご案内>
近年、術中出血や術後の腫れが少ない炭酸ガスレーザーを使用した眼瞼手術が注目されております。
しかしながら、眼瞼下垂手術の手技の難しさや炭酸ガスレーザーが高価であるなどの理由から、大々的な普及に至っていないのが現状です。
この度、ニーク社[日本]のご協力で性能が優れた炭酸ガスレーザーが330万円という廉価で手に入ることができるようになりました。
そこで、昨年の眼瞼下垂手術見学コース以来、これらの手術見学コースの実施を希望される先生方が多く、今回この分野でご活躍されている江木東昇先生(えぎ眼科クリニック)及び高田眞智子先生(高田眼科院長)にお願いし、下記のとおり特別に見学コースの開催を計画しました。
炭酸ガスレーザー手術の手技と症例につき、参加される先生方と一緒に討論をしたいと思います。是非この機会をお見逃がしなくご参加くださいますようお待ち申し上げております。
とき : 平成17年9月24日(土) 13:30 〜 21:30
ところ : 〒305-0821 つくば市春日3-18-1 電話029-863-3711
高田眼科(院長 高田眞智子 先生)
http://takada-ganka.co.jp/
つくばエクスプレスが開通(秋葉原からつくば駅まで45分)
13:30
集 合 : 高田眼科
(つくば駅からタクシーで5分、筑波大学病院前)
14:00 〜 17:00
手術見学 : 高田眼科 手術室
術 者 : 江木東昇 先生(えぎ眼科クリニック)
術 者 : 高田眞智子 先生(高田眼科 院長)
症 例 : 炭酸ガスレーザーを用いた眼瞼下垂症手術
ミューラー筋短縮術=2人4件 (高田眞智子先生)
眼瞼挙筋短縮術=1人2件 (江木東昇先生)
17:30 〜 19:00
検討会 : 「炭酸ガスレーザー手術の適応と手技」 多目的室
演 者 : 江木東昇 先生(えぎ眼科クリニック)
演 者 : 高田眞智子 先生(高田眼科 院長)
19:30 〜 21:30
懇親会 : フレンチレストラン「カプリス」
会 費 : ¥10,000.-
募集人員 : 15名に限定させていただきます。
主催:CAOS21の会 代表 禰津直久
企画:株式会社ジャメックス 細川 保
CAOS21の会 レーザーによる眼瞼下垂手術 印象記

CAOSの会世話人
宮久保眼科 院長
宮久保 寛
私がカオスに参加させていただいてから初めての特別編でした。それを設定する必要があるくらい、カオスの会のメンバーは眼瞼下垂手術にも関心を持っていたのでしょう。

私はもともと茨城出身ですので筑波は懐かしかった上に、炭酸ガスレーザーを用いた下垂手術のコツを見たいこともあり、土曜日の硝子体手術の講習会を半日で切り上げて出席させてもらいました。
それにつけても高校時代の筑波と今の筑波はとてつもなく変わってしまっていました。なにせ秋葉原から筑波まで電車が走り、道路は碁盤の目のように整然として広く、大学やら研究所やらが林立していて美しい街に様変わりしていました。
昔はたんぼと林だけのど田舎でした。筑波で有名なのは、がまの油と筑波山だけで、何にもないところでした。
飯田橋から昼飯抜きで急いで駆けつけたのですが、時間に遅れてしまい、高田眼科に到着した時にはすでに手術は開始されていました。モニターに流れている画面を見ると、左利きの術者が出血もなく眼瞼弛緩の手術を滞ることもなく手が震えるわけでもなく、順調に手術を進めていました。

「もしかして高田先生? 全くライブサージャリーで動じてない!」ライブとなると結構びびってしまって手が震えたり、スムーズに行かなくて苦労してしまう先生方が多いのですが、眈々とこなしてしまうのには驚きました。
さてレーザー手術ですが、全く出血もなく手際よく瞼板に達しそこから挙筋を払い、ミューラー筋に達していました。ミューラー筋は挙筋と区別して明確に掴んでいくには、熟練が必要ですが、難なくミューラー筋をタッキングし、2針で瞼板に縫合し、きれいに下垂を矯正してしまいました。
これほどきれいに出血もなくこなせるのは腕かレーザーの結果かということになると、レーザーもさることながら、やはりテクニックだろうと思いました。レーザーそのものは、従来の手術でジアテルミーで止血するよりは素早く止血ができ、手術時間が短縮できそうで有効であり、術後の眼瞼の腫れを減少させられるメリットがあります。
しかし、何せレーザーは高額ですので対象の患者さんが100眼から200眼はいないと、採算が合わないなあと思いました。
高田先生の場合は、この1〜2年位で100眼以上手術されたとのことで、どのようにしてこのように多くの患者さんを短期間に獲得したのだろうと思いました。積極的に患者さんに下垂の手術の有効性をアピールされたからのことと思いますが、なかなか私などにはできません。
筑波から帰った後、下垂の患者さんに手術で治るよと話しても、もう年だから良いよという答えが大半で5人に1人くらいしか手術の対象になりません。医師の信用度、キャラクターの問題かなと思わざる得ません。
この辺のマーケティングを今度はお聞きしようかと思います。

その後、江木先生のライブサージャリィ、宮田先生のビデオでの手術を見せていただき、江木先生のレーザーを使用した、さらに出血の少ない華麗な手術は、まるで眼瞼の生体解剖を見せてもらっているようでした。

宮田先生には麻酔のテクニック、眼瞼弛緩の切除のデザインを教えていただきました。麻酔量が多いと眼瞼は腫れるし、出血も起きて手術がやりにくくなるのですが、宮田先生のやり方なら少ない量で手術が行えます。早速利用させてもらい実行中です。

今回もまた実りの多いカオスの会特別編でした。何年経っても教えてもらうことが多く、道は遠いという思いです。高田、江木、宮田先生有り難うございました。

(2005年10月27日 記)